Saturday, September 10, 2016

天使と悪魔 ~未解決事件匿名交渉課~

愚直な剛力彩芽と胡散臭い渡部篤郎のケミストリー。動機に焦点を置いた犯罪ドラマ。

私は犯罪ドラマが大好きなのだが、殺害方法や解決方法よりは、その動機の描き方に興味がある。殺人鬼は快楽のために人を殺すが、通常は殺人にまで至る動機がある。その動機によっては、加害者と被害者の善悪が曖昧になり、さらには逆転することもある。そして動機に焦点をあてれば、スリラーは単なる謎解きではなく人間ドラマになる。結局、犯罪における一番のミステリーは巧妙なトリックやアリバイ工作ではなく、人間の感情なのだ。

「天使と悪魔 ~未解決事件匿名交渉課~」は、元検察・現弁護士の渡部篤郎と、警視庁の元一課・現資料係の剛力彩芽が、未解決事件を捜査するという物語だ。過去の事件を再捜査するうちに、新事実と人間関係。そして人を取り巻く事情が表面化してくる。しかし事件の概要が明らかになっても、時間が経っているので容疑者を逮捕する決定的な証拠がない。そこで有力証言と引き換えに、事件関係者を罪に問わないという、日本ではまだ採用されていない司法取引で解決しようとする。

多くの場合、殺人にはのっぴきならない事情がある。正しく罪を裁くには見逃してはならないポイントだ。同時に自分が罪に問われても、誰かを守らなければならない場合もある。このドラマは事件関係者、警察、検察など、様々な角度からの視点で物語を見せてくれる。

各エピソードともにプロットが巧妙でテンポもよく、エンディングまで物語を一気に引っ張っていく。途中、渡部篤郎のコミカルな演技が絶妙のタイミングで一息つかせてくれる。サブからゲストまでキャスティングもよく、全エピソードに穴がなかった。今回この記事を書こうと思い、記憶を新たにするために再度視聴した。やっぱりおもしろかった。そして前見た時に泣いた場面でやっぱり泣いた。

(全9話、2015年4月10日~6月5日 テレビ朝日系にて放映。)



Friday, September 9, 2016

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

戦争という異常な状況下で完全に悪と善を判別するのは不可能というのが私の持論で、この映画はまさにそれを表現してくれている。ただ自分の考えと同様だったからと言って、爽快な気持ちになったわけではない。善悪の限りなく曖昧な境界線上に置かれたまま茫然と立っているような気分だ。

「シン・ゴジラ」と同様、この映画も物語がおもに数か所のオペレーションルームで展開する。英国内閣の困惑ぶりは予想以上にゴジラに出てくる日本のそれと似ている。「世界一安全な戦場」というサブタイトルはオペレーションルームを指しているのだろうが、この言い方ではそこにいる人たちが悪いような印象を与える。この映画はどちらが悪いかという話ではない。この映画の本質をきちんと捉えてつけたのかという疑問が残る。

物語は「テロ攻撃により80人の命を犠牲にしても一人の少女を救うべきか?」という問題に沿って話が進む。少女というのが重要なポイントである。子供を死なせればば自分たちは世論に攻撃されるが、80名が犠牲になってもテロ攻撃ならプロパガンダ的にはOKという、単純な人命救助ではない政治的な問題が絡んでくる。

物語はおそらく最善策だったであろうが、それが絶対に正しかったのかはわからず、誰もが何かを失い終わる。結局戦争に勝者はいない。完全な善悪も無い。一般人にとってはなおさらで、状況によっては相手が敵か味方かも変わってしまう。先日亡くなったアラン・リックマンの最後のセリフが、戦地で敵を攻撃したり、ミサイルのボタンを押す兵士も犠牲者であることを語っている。そして映画の最初に出てくる「In war, truth is the first casualty.(戦争においては、真実が最初の犠牲者である」という言葉が物語の本質を明確に表している。

原題: Eye in the Sky (2015年・イギリス)




Shin Gozilla - Gozilla Resurgence

Sorry, if you're not Japanese, you may not be able to enjoy half of this movie.

To those Western countries, terrorism is probably the most terrifying incident. But to us Japanese, it's an earthquake. In "Shin Gozilla," the government officials call Gozilla "pest", not a monster or an alien. This means Gozilla in this movie is a natural disaster just like an earthquake. He doesn't attack cities or people. But he unintentionally destroys cities while he moves just like typhoons or quakes. He may not be a bad guy, but if people's lives are at stake, you have to do something. In this case, it's pest control. In terms of pest control, there's no such thing as "greater good." So they stopped launching missiles when they found one guy piggybacking an old lady in their targeted area.

This is just one example that shows in this movie, every factor has its reasoning and leads to various consequences, which is hard to understand if you are not Japanese.

And this movie implies tragedy of Tohoku Earthquake, but it's not necessarily criticizing Japanese government's slow reaction. It tells it may take a bit longer to come to conclusion, but we do best to bring out the best solution for longer term. And the message to us is just like Akasaka said in the end of the movie, "We will be OK, as we rebuilt this country from scratch many times in the past."

Original title: シン・ゴジラ (2016, Japan)



About this blog

This is my note about movies and tv series I watched. Will write about Japanese movies in English and non-Japanese movies in Japanese.

3 principles for this blog:

  • No spoiler
  • No criticism
  • No gossip about actors


映画やTVドラマに関する備忘録的メモ。日本映画は英語で。外国映画は日本語で記載。

このブログに関する三原則

  • ネタバレしない
  • 批判しない
  • 俳優のゴシップは入れない





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